最初からゴールを決めるような中途半端なグループじゃない
この9人が今後「ホント、俺らよくやったよね」って思える瞬間がどこのどんな景色なのかということを俺は知りたい。
可能性は俺らが決めなきゃ。
昨年12月に発売されたSTAGE naviでひーくんが語っていたこの言葉を、私はよく覚えています。
タイトルに据えたのは、長々と熱く語ったひーくんの言葉をふっかさんが直後に簡潔にまとめたものの大意。
ひーくんの覚悟に加え、ふっかさんとの夫婦のような連携が見えた気がして、私の中でとても印象に残っている言葉です。
ひーくん。Snow Manのパパ、ひーくん。
身体が大きい割には乙女嗜好で、笑顔がとびきり可愛いひーくん。
この雑誌が発売された約3ヶ月後の今日、あなたの謹慎処分が決定しました。
覚悟はしていました。でもやっぱりいざ決まると、辛いものだね。
あなたがSnow Manに不必要な存在だったら、何の役にも立たない存在だったら、
居ても居なくても誰も気にしない存在だったら、どんなに良かったか。
「足を引っ張るなら外れて欲しい」
そうはっきりと言えるような存在だったら、どんなに良かったか。
でもあなたは違う。あなたは名ばかりのリーダーじゃない。
どんなに欲目を捨てて見ても、岩本照はSnow Manに必要不可欠な存在なんです。
誰もが自分にしか出来ない役割を果たしている、そんな子達の集まりだから、私はSnow Manが大好きで、9人いても一人一人が同じくらいに大好きなの。
小さい頃からダンスに打ち込んできたひーくんの考える振付は、とても魅力的です。
Snow Manのダンスを支えているのは、お世辞抜きであなただと思う。
踊りの上手い9人の中でも一番美しく、正確で軽快。
V6の三宅健くんが絶賛していた”余韻残しの指”、私も大好きです。
たまに出るんだよね、あれ癖かな…
メンバーには、「何か出してるみたい」って言われてたね(笑)
『Ⅵ Guys Snow Man』や『Crazy F-R-E-S-H Beat』、『Cry Out』。
あなたの考えた振付には、良い意味で一貫性が無い。
曲に合わせて全く異なるタイプの振付で、作ったのがひーくんだと後から聞いてびっくりするものばかりです。
でも手話を入れたり、振付に意味を持たせているのがとても面白くて。
中でもCFBの最初が「VRを付けている」という振りなのはびっくりしたなぁ…
あと、Guysの ”Na Na Na Na...” で指をさして笑う振付も大好き。
だから、あなたが抜けている間、一番心配なのはSnow Manのダンス面です。
ひーくんがセンターを担っている曲も多いし、かなり大幅なフォーメーションチェンジが行われることになるかもしれない。
抜けた穴をそのままにしておくほど、Snow Manのパフォーマンスは甘くない。甘くあって欲しくない。
フォーメーションの綺麗さを大切にしているグループだからこそ、「誰かがいたはずの穴」をお客さんに見せる訳にはいかないと思うから。
例え始めからあなたが居なかったようなフォーメーションが組まれ、何事も無かったかのようにパフォーマンスが行われたとしても。
それでも、ダンス面においてひーくんがいなくなることは、これから外の世界へ出て色々な人達にその魅力を知ってもらおうとするSnow Manにとって大きな打撃になると思います。
これを言うと後出しじゃんけんのようになるかもしれないけれど、
正直、過去のことが出てくるのは時間の問題だと思っていました。
私がまだ彼らの先輩グループを推していた時代、Snow Manの一部のメンバーに浮ついた行動が見られるというのは比較的有名な話だったから。
だから当時は、あまり彼らのことが好きじゃなかった。
襟足も前髪も長い髪型に、ブーツにデニムに黒の革ジャンにアクセサリーをジャラジャラ付けて、派手な子達だなと思っていた。(もちろん阿部ちゃん以外)
何が良いんだろう、とすら思っていました。
けれど、私が目黒さんを通して再び彼らとめぐり逢い、久しぶりに見た彼らはとても大人で魅力的で、個性溢れる人達になっていた。
滝沢歌舞伎の名前を引き継いで座長として舞台に立ち、キラキラ輝くジャニーズJr.のトップに上り詰めていた。
細面でひょろっとしていた阿部ちゃんは、いつの間にか院卒気象予報士アイドルに。
変な髪型だったさっくんは、いつの間にかめちゃくちゃ騒がしいアニヲタに。
弱そうな泣き虫ちゃんのイメージだったふっかは、いつの間にかいじられ役を担いMCとしてグループをまとめる立場に。
特にこれと言って印象の無かった舘様は、いつの間にか強烈なロイヤルキャラに。
チャラいの代名詞だったしょっぴーは、いつの間にかバブみの強い美容ヲタクに。
一昔前の韓国のアイドルみたいな髪型で細身だったひーくんは、いつの間にかジャニーズ随一の肉体美を持つ大人の男に。
そして6人全員が、新たに加入することになった3人を温かく受け入れ、支え、家族のように包み込んでた。
今では、その3人に支えてもらうことも増えたかもしれないね。
とにかくみんながみんな、ちゃんとSnow Manにとって必要不可欠な存在になっていた。
だから私はそんな彼らの”今”を、心の底から大好きになったんです。
彼らが紡いでいく”未来”を、応援したくなったんです。
それでも絶対に、どんなに努力しても変えられない”過去”は、やっぱり永遠に追ってくるもので。
きついよね…本当に。
人として間違ったことをしたのは事実だし、擁護するつもりは無いけれど、
それでも彼の”過去”がグループ全体にとてつもない影響を与えるのは本当にきつい。
ついこの間、やっと走り出したところなのに。
やっとスタートダッシュが切れたところだったのに。
めめさんの「ニキ」なのに。
康二くんの「お兄ちゃん」なのに。
ラウちゃんの「パパ」なのに。
Snow Manのリーダーなのに。
デビューしたばかりで各方面にグループを売り出していかなければならないこの時期に、どれだけの損失が出るかと思うとかなり辛いです。
9人で決まっていた仕事もあっただろうに、めちゃくちゃ悔しい。
悔しいけれど、それがグループだから。
1人じゃ叶えられないような大きな夢を叶えられる分、1人じゃ縁が無かったような大きな挫折を味わうのが、グループだから。
恐らくこれから、今日失ったチャンスを突き付けられることが増えてくると思う。
掴めたはずのお仕事を、別の子達がやっているのを目の当たりにすることもあると思う。
その度にきっと皆悔しくて悔しくてたまらない気持ちになると思う。
もしかしたら、ひーくんを恨むかも。
過去のこととは言え、許せない気持ちになるかもしれない。
けれどそれでも、Snow Manは絶対に壊れないと思うんです。
だって今までのグループが全部無くなってしまったふっかさんが、このグループだけは守りたいと、8年もの間必死に守り続けてきたグループだから。
そんなふっかさんの「これからはみんなでSnow Manを守っていかなければいけない」という言葉に、康二くんが「守ってみせよう」と誓ったグループだから。
舘様が、この身ある限りずっと守ると決めたグループだから。
そうやってSnow Manを守ろうとするメンバーがいる限り、
彼らは大丈夫だと思うんです。
まだ走り出したばかり。ゴールはどこにも無い。
ただ9人で肩を組んで一歩一歩、目の前の夢を1つ1つ叶えながら進んでいくだけ。
スタートダッシュで石に躓いて転んだっていいじゃない。
隣には転んだあなたを支えるメンバーも、その傷に絆創膏を貼ってくれるメンバーも、背中を叩いてくれるメンバーもいる。
きっとあなたのために、彼らは今よりもっともっと強くあろうとしてくれるはずです。
そして何よりあなたには、出遅れた分だけ仲間と共に全速力でひた走る力もある。
Snow Manは、もっともっと大きなグループになる。
だから私はこれまでもこれからも、Snow Manの今後に期待し続けます。
最高の景色、見ようね。
最後に、滝沢歌舞伎2014で滝沢さんがSnow Manに手紙を書いた際に、ひーくんに向けたメッセージを抜粋し、この記事を締めくくらせて頂きます。
「大丈夫。君にはSnow Manもいるし、俺もいるよ。
そして、みんなもいる。」